ソフトバンク秋山幸二監督(49)は若手の台頭に期待した。和田、川崎がメジャー挑戦を表明し、杉内、ホールトンが巨人へ移籍。先発3本柱と切り込み隊長が抜けるが、指揮官は冷静に今季を見据えた。

 秋山監督

 うーん、今いるメンバーでやるしかないからな。山田や岩崎も(昨季)出てきたし。1年間でへばったところがあった。そこは感じ取っているんじゃないか。その時に一番いい選手を使う。それだけなんだよ。いい選手からどんどん使う。個々のレベルを上げてほしい。初めて日本一になって、勝ち続けることは難しいと選手は肌身に感じたと思う。

 今季は先発ローテから和田、ホールトン、杉内が抜け、西武からFAとなった帆足が加入。先発ローテは大きく変わる。

 秋山監督

 だれが軸というのはない。だけど、4枚が固定されて、残り2枠を若手というのが一番、いいんだけどな。山田や岩崎がそこ(4枚)に入れば、いいんだけどな。まあ調子のいい投手が投げりゃいいんだよ。

 来季の目標はもちろん、2年連続日本一。メジャー84発のペーニャが加入。3本柱が抜け手薄となった投手陣を、強力打線と両リーグトップの180盗塁をマークした機動力でカバーする。

 秋山監督

 (ペーニャは)メジャーも注目しているからね。打つ人は打って、走る人は走る。いろいろな戦い方ができる方がチームにとってはいいこと。(今年4月に)50歳か。シニアツアーに出られるな(笑い)。何も変えない。日本一を目指してやっていくだけ。単純なことだよ。

 指揮官はあくまで自然体で球団初の2年連続日本一を狙う。【奈島宏樹】