日本ハムのドラフト7位大嶋匠捕手(21=早大ソフトボール部)が“グリフィー打法”習得を目指す。千葉・鎌ケ谷で自主トレを行った10日、沖縄・名護キャンプまでの課題として、打撃フォーム固めを挙げた。お手本にするのは、米大リーグのマリナーズなどで活躍したケン・グリフィー・ジュニア氏のアッパースイング。「上から投げられる球に、下から振り上げたい」と、通算630本塁打を放った同氏の打撃を理想に掲げた。

 ドラフト指名後、名打者と言われる選手のフォームを動画サイトでチェック。その中で注目したのが、同じ左で長距離打者のグリフィー氏だ。「(スイング時に)体が動き始めても、右手が最後まで動かない。そんな打撃をしたい」。この日は約3時間、マシンを相手に打撃練習した。「まだまだ(イメージと)ズレがあるので修正したい」と、明日12日から始まる合同自主トレ期間は、徹底的に振り込んでいく。

 2軍施設のある鎌ケ谷では、97年11月にグリフィー氏が野球教室を行った。その際、フリー打撃で右翼席後方にある高さ12メートルの防球ネットを越える場外弾を放ち、今はその着地点に記念碑が建っている。そんな縁深いメジャーの大打者のように、大嶋も豪快なスイングでアーチ量産を夢見ている。【木下大輔】