楽天田中将大投手(23)がマッチョになって帰ってきた。24日、Kスタ宮城の室内で自主トレ再開。ウオーミングアップやキャッチボールを約2時間、行った。「順調です」と明るい訳は“ダル式トレ”にある。今月上旬、宮崎でダルビッシュと初めて合同自主トレを行った。1週間、寝食を共にし「すごく収穫がありました」と笑った。

 午前中は3時間、走り込み中心のサーキット。昼食を挟み、キャッチボールの後に連日1時間のウエートをこなした。日によって上半身、下半身と部位を設定。ダルビッシュ主導のメニューに「きつかったです。量は比べものにならない」と漏らしたが、「力の伝え方、トレーニング中の意識の持ち方を学びました」と得たものは多かった。

 指導は食事にも及んだ。一緒に参加した井坂、辛島ら「増量組」は夜食までヒレステーキの肉食で体重が6キロアップしたが、既に十分な体重がある田中は「僕は減量組」と食事をコントロールし、3キロ絞り97キロに。成果は「ブルペンに入ってから」としたが、体重は減っても筋肉は増えた。

 海を渡る先輩には「1年目の球宴で、どうしたらいいか分からないとき、声をかけて下さった。感謝の思いでいっぱい。本当に野球人として尊敬しています」。合同トレの成果を聞かれても「ブルペンに入ってから。自主トレで正直、体にきている。今あわてて入る必要はない」と冷静だった。初ブルペンは2月1日を予告。キャンプ初日、ダル先輩の指導のたまものを披露する。【古川真弥】