ヤクルトの「悪童」助っ人、新外国人のラスティングス・ミレッジ外野手(26=ホワイトソックス傘下3Aシャーロット)が、スタートからつまずいた。25日、午後の便で来日予定だったが、急きょ1日延期が決定。本人は米国フロリダ州の自宅から、タンパ空港までの道が渋滞して飛行機に乗り遅れたと言うが、寝坊の可能性も…。大リーグ時代は素行面が度々問題視されてきた中で、早速のお騒がせとなった。

 午前8時30分にタンパ空港を出発する国内線に、ミレッジは乗り遅れた。空港に到着すると、米国の旅行代理店担当者を早朝から電話でたたき起こし、ほかの便を探したというが見つからず、1日延期が決まった。奥村国際担当は「空港に行ったけど、道中混み合っていて渋滞につかまったようです。乗り慣れているとは思うんですけど」と、苦笑いするしかなかった。

 フロリダ州の自宅から空港までは、1時間以内で到着する距離。午前便とはいえ、常識外の早朝ではない。同国際担当は「奥さんがいたりすれば、たたき起こしたりするんでしょうけど。あとで起きているか確認します」と寝坊を心配。国際電話で、出発前にモーニングコールをかけることになった。

 ミレッジは03年ドラフト1位(全体12位)でメッツに入団し、大リーグ通算33本塁打。走攻守3拍子そろい、「ポスト青木」として期待されるが、友人歌手と放送禁止用語満載のCDを発売したり、チームメートとトラブルを起こすなど、問題行動が多かった。

 本人は遅刻を反省したのか、空港近くのホテルを予約し、翌日の出発に備えた。今日26日は、タンパからアトランタ経由で成田空港に来日予定。奥村国際担当は「こちらとしては想定内。そんなに大騒ぎすることではない」と冷静に言うが、果たして…。今日は無事、日本に到着するのだろうか。【前田祐輔】