ソフトバンクのドラフト1位ルーキー武田翔太投手(18)がベールを脱いだ。26日の新人合同自主トレの後にブルペンで捕手を立たせて29球を投じた。

 変化球を交えながら確かめるように投げ「まだちゃんと球が指にかかってないです。変化球は全然ダメでした」。実は前夜、ひそかに「ブルペンデビュー」していた。誰もいないブルペンで育成1位の釜元豪外野手(18=西陵)を相手に30球投げた。「夜の方が集中するので」と説明し“連投”に臨んだ。

 自主トレ中は投球は我慢するつもりだった。球の伸びを確かめながらキャッチボールをしてきたが「だいぶ伸びもよくなってきました」と、自らゴーサイン。昨秋以来4カ月ぶりのブルペンだったが「前より球が重く感じました。体重が増えたからかな」。昨夏から体重は5キロ増え、その効果はあった。

 しばらくは制球重視で試運転を続ける。「リリースポイントを前にして、下半身はこれからです」。キャンプではブルペンで投げ込む武田の姿が見られそうだ。【前田泰子】