楽天牧田明久外野手(29)が4日、今季の4番候補に指名された。午前7時からのアーリーワークを終え、朝食を済ませた。ロッカー室へ戻る途中、星野仙一監督(65)から声をかけられた。

 星野監督

 おい、4番なんだから顔を上げて歩けよ。

 牧田

 は、はい…。

 うつむき加減に歩いているのを見とがめられた。とっさのことに驚いてしまったが「4番牧田」は、あながち冗談ではない。

 「4番がおらん」が監督の悩みの種。牧田は昨季は2本塁打、通算でも9本塁打だが、ケガで出場機会が限られてきた。本人は「聞かなかったことにしてください」と恐縮しきりだったが、今キャンプは順調に消化中。毎日7時間半睡眠で、早朝から豪快に振り込んでいる。「何番でもいいです」と締めたが、万全ならクリーンアップも打てる可能性を秘めている。【古川真弥】