阪神ドラフト1位伊藤隼太外野手(22=慶大)が4日、入団後初めてプロの投手の生きた球を打った。屋外フリー打撃で、打撃投手を務めた若竹竜士投手(24)と対し、28球で安打性は8本。うち中堅方向への打球が7本とピッチャー返しを徹底した。注目すべきはその選球眼。若竹のコントロールが定まらず、高めに浮くボールをきっちり見送り。28球中スイングしたのは16球。ボール球を見極めた上で、打率5割をマークした。

 「いい練習になった。慣れという意味でも良かった。(中堅方向は)たまたま。今はそんな段階じゃないので」

 打撃練習後は守備練習で外野から金本知憲外野手(43)の屋外フリー打撃を観察。「よく見てました。いろいろ盗むところは多いと思います」と圧巻の打撃に目を奪われた。

 全体練習後は、野球教室で宜野座村の116人の小中学生と触れ合い。その後、一人宜野座ドームにこもり、置きティー打撃やスイングチェックを計50分間、入念に行った。練習の虫は「時間がある時にやるしかない」と意気込んだ。