ソフトバンク川原弘之投手(20)が15日、細川亨捕手(32)から“愛の説教”を受けた。ブルペンで46球を投げ込んだ後、パートナーを組んだ細川から身ぶり手ぶりでカーブを投げる時の投球フォームを修正するように指摘された。

 川原

 カーブを投げる時は、相手打者にカーブと分かってしまう。ストライクを投げたら打たれてしまうと言われた。もっと大きく腕を振ったりする工夫が必要と言われました。

 10日のシート打撃では最速149キロをマーク。首脳陣は杉内、和田、ホールトンが抜けた先発の一角として、期待している。細川は西武時代に涌井、岸に厳しい指摘を続け、一本立ちさせた。昨年も山田、岩崎に配球を教え込んで先発ローテ入りさせた実績がある。今キャンプでは155キロ左腕を成長させようと指導を続けているが、この日はとくに熱心だった。

 細川

 涌井だって打たれても、打たれても、首脳陣が我慢して使って成長した。川原にあまり細かいことは言うつもりはない。今は打者に向かっていく気持ちは大切。打たれて学ぶこともある。

 今日16日の紅白戦では中継ぎで2イニングを投げる予定。球威のある直球を生かすには、変化球を有効に投げられるかが生命線となる。先発ローテ入りへ大きな期待がかかる左腕は、細川の助言を参考に、目の前にある階段を1歩ずつ上っていく。【奈島宏樹】