野手に転向した阪神一二三慎太外野手(19)が22日、2軍の安芸キャンプで行われた独立リーグ・高知との練習試合で記念すべき初安打をマークした。6番DHで先発出場。第1打席で二塁へ内野安打、8回には右前打とマルチ安打でアピールした。

 「ぱっとしなかったですけど。きれいなヒットと思っていたけど結果として打てたんでよかったかな」

 初安打は一塁に必死に駆け込んでの内野安打。そして2打席凡退後の4打席目はサイド気味の投手にタイミングが合わず空振りし「打てないと思ってた」。だがその直後のストレートを「とにかく全力で」右前に運んだ。

 吉竹2軍監督は「結果はうれしいだろうが、試合ではまだ体が開いてしまって、いい打球にならない」と課題を指摘。八木打撃コーチも「野手としての練習に耐える体力はあるから、どんどん経験不足を埋めていく」と長い目で見守っていくつもりだ。

 「みんなと同じに終わるのではなく、それ以上の積み重ねを」と一二三は居残りで練習に励み、この日も最後に球場をあとにした。今日23日にリハビリ組とともに安芸キャンプを打ち上げるが、初安打で今後に弾みをつけた。