<オープン戦:ソフトバンク4-3ロッテ>◇4日◇福岡ヤフードーム

 ソフトバンク帆足和幸投手(32)がロッテとのオープン戦で初先発し、2回を3安打無失点に抑えてソフトバンクでの「初勝利」をあげた。本拠地となって初めて立った福岡ヤフードームのマウンド。「違和感なくマウンドに立てました。シーズン通りアップから調整して立てたので、大丈夫です」と初登板を振り返った。

 1回に2連打を許し1死一、三塁の場面をつくったがその後、2者を抑えて無失点。2回も1安打を許したが危なげなく乗り切った。2回で43球。「むだ球が多かった。ゴロを打たせてアウトをとるのが理想。タイミングをずらして打ち取る投球を追求したい」。フライアウトが多かったこの日の投球に、開幕へ向けての課題を挙げた。

 キャンプでは主力投手が初日からブルペンで投球する中で2クール目からブルペン入りするなど、西武時代からのマイペースを貫いた。この日は降板後に「納得いかなかったので」とさらにブルペンで約40球を投げ込んだ。これも西武時代からの「いつも通り」の調整法だ。

 次の登板は1週間後の予定。「できることをやっていくだけ。全体的にはこれから上がってくると思うのでしっかり投げたい」。焦らずじっくりマイペースで新天地での開幕を目指す。【前田泰子】