楽天岩村明憲内野手(33)が14日、岡山・倉敷のマスカットスタジアムで練習中に右ふくらはぎを肉離れした。岡山市内の病院でMRI(磁気共鳴画像装置)検査を受け、右下腿(かたい)三頭筋内側部筋挫傷と診断された。全治4~6週間で、今月30日の開幕戦出場は絶望となった。

 守備練習中に横にそれたボールを捕球しようとした際、痛めた。トレーナーの肩を借り、無言でベンチ裏へ下がった。熊原コンディショニングディレクターは「それほど、ひどい肉離れではないが、よく使う部分。開幕は無理でしょう」と説明。岩村は今日15日、仙台に戻る。患部に体重をかけられない状態が続いており、3日ほど安静にしてリハビリを開始する。

 構想変更が避けられない。岩村は、昨季は打撃不振に苦しんだが、オフに体を絞って、今春キャンプでは振り込んだ。今季は「5番三塁」が期待されていた。全治した後も、練習強度を上げてから2軍戦出場のステップを踏むために、当面は岩村抜きで戦うしかない。代わりの三塁について、田淵ヘッドコーチは「高須か銀次。(2軍調整中の)草野も良ければ上げる」とした。星野監督は「せっかく頑張っていたのにな」と厳しい表情だった。【古川真弥】