西武菊池雄星投手(20)が19日、2軍での再調整を命じられた。開幕ローテーション入りを目指し、激しい争いを繰り広げてきたが、走者を背負ってからの投球、フォームの見直しなど、複数の課題を露呈してしまった。この日、投手練習に訪れた杉本投手コーチは「明日(20日)からはファーム扱いでやってもらう。下(2軍)で先発として調整させます」と明言した。この日は休養日のため、グラウンドに姿を見せなかったが、明日21日のイースタン・リーグ日本ハム戦(西武第2)に先発する。

 先発陣は涌井、西口、牧田、十亀、石井、岸と6人そろった状況。日程の都合上、開幕戦から当分は5人で回す方針で、付け入る隙がなくなってしまった。開幕2軍スタートになるが、杉本投手コーチが「中(1軍)に入ってもらわないと」と語るように、戦力として期待されている存在だ。1軍再昇格への条件に課したのが、フォームの固定だった。キャンプ中から左肘の高さを上げたフォームに取り組んできたが、自分に合った位置を再度調整している。同コーチも「まずは自分が一番投げやすい位置を見つけること」と話している。前回登板の13日広島戦の後に「全体的な精度のアップが必要」と課題を挙げていた菊池。課題をクリアした先に、1軍への道がある。【久保賢吾】