プロ野球選手会は24日、甲子園球場内で日本野球機構(NPB)と事務折衝を行い、昨季から導入された統一球の見直しを申し入れた。新井貴浩会長(阪神)は「去年から統一球に変わって(投高打低の)数字というのはしっかり出ているし、このままでいいのかなと。他球団の選手からも、野手だけじゃなく、投手の方からもそういう声は聞いている」と説明した。

 導入1年目の昨季に本塁打数が激減し、今季も「投高打低」の傾向が続いている。NPB側は今後、12球団で協議する方針。選手関係委員会の鈴木清明委員長(広島球団本部長)は、検証委員会などを立ち上げて調査する可能性もほのめかした。

 選手会は他に、(1)FA権を取得していなくても一定の年齢に達した選手にFA権を与えること。また、07年以降入団の大学・社会人出身選手のFA権取得期間「7年」の規定を07年以前に入団した選手にも適用すること(2)出場選手登録日数に故障者特例措置制度を適用する際、各球団で故障者の取り扱いを統一することを求めた。