和田阪神が交流戦対策として、「伏兵DH」のプランを掲げた。交流戦では、敵地で導入されるDH制の運用が鍵を握っている。片岡打撃コーチは「DHが2番とか9番に入ってくることもある。3、4、5番だけじゃなくてね。そういうのも相手投手によって出てくると思う」と考えを明かした。

 右肩の休養を必要とする金本知憲外野手(44)やクレイグ・ブラゼル内野手(32)ら主軸のDH起用があくまで基本線。好調の桧山は代打の切り札として温存する方針だ。しかし、ゴールデンウイーク中に打撃不振に陥るなど想定外の展開もある。固定観念にとらわれることなく、打順を編成する思惑がある。そのひとつが、2番や9番といった上位、下位打線でもDHを使うということだ。

 たとえば、平野を1番起用した場合、2番がポイントになる。ここに関本や浅井を置くこともできる。下位打線ならば、大和や走力のある新戦力の今成を起用してもいい。DHがあるからといって、破壊力だけを求める必要はない。各球団が統一球に苦戦しているだけに、機動力アップを選択するのも一手だ。22日のオリックス戦(京セラドーム大阪)から、指名打者制が採用される。いかにピースを組み合わせていくかに注目が集まる。