西武が22日、18日発売の写真週刊誌「フライデー」で女性問題を報じられた涌井秀章投手(25)の出場選手登録を抹消した。寝顔写真を掲載されるなど、球団側はエースとしての品格を問題視。2軍に降格させ、振る舞いを見直させる方針を固めた。昇格時期については未定で、極めて異例の厳しい決断を下した。一方の涌井は、球団の決定に素直に従う意向を示した。

 涌井は球団の決定をまっすぐに受け止めた。西武ドーム内の駐車場でしっかり足を止めて取材に応じ「自分の脇の甘さが出た。野球でも私生活でもチームに迷惑ばかりかけている。なおかつ、後ろ(抑え)がいない中で、こういう状態になって、申し訳ないとしか言いようがないです」と謝罪した。

 処分が重すぎるとの見方もあるが、「なんとも言えないです。球団、会社が決めたことなので。それなりの立場もありますし、しっかり受け止めます。これから球団と話をします」と話した。法に触れたことはないか、という質問に「もちろんないです」と断言。「僕は潔白なんで」と言った。

 今季は開幕から3連敗を喫し、4月中旬には2軍降格。5月はじめに1軍に復帰し、新しい職場を任されていた。「1日でも早く上がれれば。何日間かわからないですが、状態も良くなってきていたんで、また後ろで使ってもらえるように調整するだけ」。エースとして早期復帰を見据えていた。