打撃不振の阪神新井貴浩内野手(35)がDH制となる今日2日の日本ハム戦でもスタメンを外れる見通しとなった。和田豊監督(49)は「その時の状態もある。誰にでも当てはまるということではない。1試合外したら、次出られるというわけじゃない。良くなるために外している」と話した。

 休養だけを与える考えはない。首脳陣は「荒療治」を検討している。前日5月31日ロッテ戦はブラゼルがサヨナラ打を放ったが、凡退すれば、新井貴を代打で起用する予定だった。和田監督は「こちらからすると、ある意味で賭けだ。逆に打てなくて、新井を落ち込ませてしまうかもしれない」と説明。プレッシャーのない場面でなく、チャンスで打席に立たせる方針だ。

 新井貴は1日、甲子園で行われた練習でアメリカンノックを志願し、右翼から左翼の芝生の上を何度も往復した。「やろうかな、と思ってね」。スタメン落ちの屈辱を、自分で乗り越える覚悟だ。