本物になるまで休む暇はない。日本ハム中田翔内野手(23)が4日、札幌市内の室内練習場で汗を流した。これで試合のなかった5月29日、1日に続いて3連続での休日返上。「試合の中で理想のスイングができるように。早く自分のものにしたい」と、左足を上げる打撃フォーム固めに取り組んだ。ここ5試合で3本塁打と結果も出始めたが「特別、結果が出ているとは思わない」と慢心せずバットを振った。

 4番を背負う責任感が体を突き動かす。5月25日中日戦から数えて“11連勤”となり、疲労も感じるが「幸せなこと」と、意に介しない。打撃が波に乗りかけた今、休む選択肢はない。今日5日からは顔なじみの選手も多い広島2連戦。「オフのトレーニングで顔を合わせる選手も多いので楽しみ」と意気込む。中学まで過ごした地元の球団相手に、復調気配の打撃をさらに加速させる。