DeNAが今秋のドラフト候補に駒大・白崎浩之内野手(4年=埼玉栄)をリストアップしていることが7日、分かった。チームの補強ポイントである右の大砲候補であり、中畑清監督(58)の駒大の後輩にもあたることから「キヨシ2世」としても注目されることは間違いない。

 4年連続最下位で、現在もリーグ最下位にあえぐDeNAにとって、戦力アップが最重要課題となっている。補強に莫大(ばくだい)な費用を充てられないチーム事情があるため、ドラフトが大きなカギを握る。球団幹部は「昨年のドラフトで入団した11人が全員ファームというのは寂しい。他球団は活躍しているルーキーがいるんだから、今年はしっかりしたドラフトにしたい」と、即戦力中心に指名する方針だ。

 ドラフト1位は浪人中の東海大・菅野智之や亜大・東浜巨ら即戦力投手を指名する可能性が高く、上位は即戦力投手を獲得する方針だ。野手では、強肩、長打力を誇る白崎がリストアップ。球団関係者は「体が大きくてパワーがある。まだ粗削りだが魅力ある選手」と評価する。今春のリーグ戦は編成部の吉田スカウト部長が、ほぼ毎試合視察している。

 白崎は今春のリーグ戦で打率3割9分5厘の自己最高成績で首位打者を獲得した。リーグ戦初本塁打もマークするなどパワーが魅力だ。大学3年時には大学日本代表候補入り。今春、頭角を現した右打ちの大型内野手に注目が集まりそうだ。

 ◆白崎浩之(しらさき・ひろゆき)1990年(平2)8月20日、北海道・岩見沢市生まれ。小1から岩見沢第一アトムズで野球を始める。岩見沢リトルシニアでは投手兼遊撃手で、3年春に全国大会16強。埼玉栄では甲子園出場なし。駒大では1年春から2部リーグ出場、2年春からレギュラー。1部に昇格した3年春から4番。今春は打率3割9分5厘で首位打者と遊撃手でベストナインを獲得した。183センチ、87キロ。右投げ右打ち。