未来の助っ人はアベレージ打者を-。阪神が新助っ人発掘の条件として、統一球に対応できるアベレージ打者タイプを挙げていることが20日、わかった。球団関係者が「日本は統一球の導入によって野球が変わった。外国人選手も、パワーヒッターよりも、アベレージを残せる打者の方が活躍できるはずだ」と話した。

 昨年から導入された統一球によって、日本の野球は激変した。華々しいホームランは減り、完封試合が激増した。打者も本塁打を打てる打者はほんの一握りで、むしろ、アベレージヒッターが活躍する現状が目につく。現在、来日中のシーツ駐米スカウトも「僕がやっていた頃に比べて、このボールは全然飛ばないね」と目を丸くした。

 マートン、ブラゼルの助っ人コンビは今季、開幕から低調だったが、徐々に復調しつつある。外国人補強が急務な状況ではないが、有事の際は「アベレージ打者」を優先して探すことになりそうだ。