和田阪神の支持率は過半数割れ!

 日刊スポーツは13日までに京セラドーム大阪などで、300人のファンに緊急アンケートを実施した。「和田豊監督を支持するか?」の問いには、51%(153人)がNOと答えた。自力でのクライマックスシリーズ(CS)進出の可能性が早くも消滅。就任1年目とはいえ、チームの不振に厳しい目が向けられている。

 虎党にとっては、8月にペナントレースの楽しみがなくなったのは寂しい限りだ。和田阪神に「変化」を期待した12年シーズンは、借金18で最下位DeNAと3・5ゲーム差だ。自力CS進出の可能性も消滅。誰が最悪の状態を予想したか。日刊スポーツは緊急アンケートを実施。京セラドーム大阪などで300人のファンを対象に、複数の意見を求めた。

 ◆和田監督を支持しますか?

 3年契約の1年目である指揮官に対し、球団は契約を全うしてもらう方針は変わらない。ファンはどう考えているのか。その結果、「支持しない」と答えた人は51%の153人を数えた。暗黒時代の再来と言われる低迷ぶりでは、仕方なしか。

 大阪市在住の森本美智代さん(47)は「おとなしい。ベンチが熱くないのに『熱くなれ』とか言うな。喜怒哀楽をもっと出してほしい。熱意が伝わらん。常にノックバットを持っているでしょ?

 あれは駄目。伝わらないですよ。人と真剣に話すときにバットという逃げ道をつくっちゃいけない。子供に教えること」と厳しかった。「選手起用に意図が見えない。打った選手を次の日に外したり、選手も自分の役割が分からなくてかわいそう」という声もあった。

 支持派の高槻市在住・池田博幸さん(48)は「成績には納得できないが、1年では評価できない」と言う。多くのファンが「1年目だから」という意見だった。

 ◆若手への切り替えを望むか?

 球団内やファンの間でも議論になる若手起用の問題。圧倒的多数となる96%のファンが望んだ。ベテラン中心のチーム構成で優勝から遠ざかっており、フレッシュな力の台頭を願っている。期待する顔ぶれとして、伊藤隼や上本、歳内らの名前が挙がった。世代交代の必要性を最重要課題に認識しているのは、フロントもファンも同じだ。尼崎市の吉川英彰さん(52)は「一新してくれ。何年も言われていること。今しかタイミングはない」と訴える。

 チームはこの日、遠征先の長野に移動した。今日14日からは最下位DeNA戦。来季のことを考えれば、今後の戦い方は重要だ。ファンは希望の光を見たがっている。優勝の可能性がほとんどない中で、再建プランの提示が和田阪神の支持率を左右しそうだ。