日本ハム斎藤佑樹投手(24)が30日、2軍落ちからちょうど1カ月を迎えた現在の心境を口にした。なかなか復調できない現状に「記念日ですね」と苦笑しながら本心を話した。

 斎藤

 自分がヘタクソだった。昨年6勝して、今年も5勝して…。できちゃった感じでいた。今はプロで生きていくために自分がやらなくては、いけないことが分かってきた感じ。

 手厳しい自己分析だが、表情はすがすがしかった。2軍戦4試合でいずれもKO。1軍でレベルの高い打線、守備に恵まれていたことを再認識した。1軍で積み上げた白星も「自分の実力が半分、味方の守備だったり、援護も半分だった」。自分自身の力量、技量に目をそむけ「勝ち星とかも気にした」。周囲に応えることを念頭に置き過ぎ、迷走した時もあった。

 淡々と取り組む再調整の姿に、周囲から覇気のなさを指摘される時もある。だが、斎藤は「勘違いされやすいんですよ」と言う。「自分は負けず嫌いですからね。絶対に1番をとりたいという感じでやっていきます」。優勝争いの輪から外れ、存在感が薄れつつある、開幕投手を務めた2年目の今季。まだ生気がみなぎっている。【高山通史】