オリックスが一転し、阪神からFA宣言した平野恵一(33)内野手の獲得に動く可能性があることが21日、分かった。当初は球団首脳が「行く予定はない」と獲得を否定していたが、推移を見て方針を修正した。

 FA宣言後、平野には旧所属球団の阪神以外からのオファーが届いていない。オリックス球団関係者はこの日、今後も平野にオファーがなく所属球団が決まらない状況が続くのなら、獲得に手を挙げる可能性があることを示唆した。

 オリックスは大引が腰痛に悩まされ、後藤が左膝を痛めるなど二遊間に不安を抱えている。西岡の獲得に動いたが、争奪戦で阪神に敗れていた。二塁と外野をこなし、10年に3割5分の高打率を残すなど実績十分の平野が獲得できれば不安も解消できる。状況を見守りながら、事態の変化に備える。