中日谷繁元信捕手(41)が29日、新たなモチベーションを得た。都内のホテルで「三井ゴールデン・グラブ賞」の表彰式に出席。2年連続6度目の受賞だが、最年長受賞の栄誉は昨年に続きヤクルト宮本に譲る形となった。2人は同い年。谷繁の誕生日が約1カ月半ほど遅いため、同時受賞だと宮本の記録を抜くことができない。そこで、壇上で“宣戦布告”した。

 12月21日生まれの谷繁が「来年は宮本がこの賞をとらないでボクがとったら最年長なので頑張ります」と“口撃”。これに対し、11月5日生まれの宮本が「ボクは10回とったので、来年は谷繁に最年長を譲ります」と白旗!?

 をあげた。

 「できれば引退するまでとり続けたい」とこだわる栄誉ある賞。来季受賞へ、一定の目安も明かした。過去にクリアしたことのある、守備率10割&盗塁阻止率4割超えだ。今季は守備率9割9分9厘&盗塁阻止率3割6分1厘だった。「(守備率)10割は不可能じゃないし(阻止率は)4割を超えないと(シーズン通して盗塁を)“刺した”という感じはしない」とハイレベルな数値を思い描く。

 激務の捕手という役割だが「野村さん(野村克也氏)いわく、守備範囲が一番狭いポジションだからね。ガハハ」と笑い飛ばす余裕もある。あと31本に迫った2000本安打や、24年で野村氏と最長で並んでいる連続シーズン本塁打記録の更新など、プロ25年目の来季も貪欲に突き進む。【八反誠】