ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表の山本浩二監督(66)が、2番に日本ハム稲葉篤紀外野手(40)を据える打線構想を明かした。定位置獲得が有力視されている1番長野と3番坂本の間に座る「つなぎ役」の候補に、経験豊富なチーム最年長のベテランが浮上した。

 過去2大会と同じようにスモールベースボールを掲げる侍ジャパンにとって、生命線となるポジションが2番打者だ。山本監督も「大きな試合になればなるほど得点圏に走者を進めることが大事になる」と、その重要性を力説した。左右ジグザグの打線を組む方針で、長野と坂本の間を任せる左打者が今回のWBCでもキーマンとなる。11月の強化試合(キューバ戦)は成長著しい中日大島を起用したが、本番では40歳の経験にかける可能性もある。山本監督は稲葉の起用について「適性はあるやろ。状況に応じた打撃ができるしな」と、明かした。

 若い代表を支える「兄貴分」として精神的支柱としての働きも期待される。山本監督は「ベテランだけど、スタメンでいける力は持っている。(主将の阿部)慎之助1人に負わすのではなくサポート役も必要。そういう役割も稲葉には求めている」と、厚い信頼を寄せている。

 本人も監督から求められる役割を十分に理解している様子。日本代表の4番を務めた経験もある稲葉だが「自分はホームラン打者ではないし、バントもやります。18年間でいろんな打順をやってますから」と、与えられた場所で全力を尽くす意気込みを示した。<こんな感じ?侍打線>1番

 中堅

 長

 野2番

 一塁

 稲

 葉3番

 遊撃

 坂

 本4番

 捕手

 阿

 部5番

 DH

 内

 川6番

 右翼

 糸

 井7番

 三塁

 松

 田8番

 左翼

 大

 島9番

 二塁

 松井稼