西武炭谷銀仁朗捕手(25)がWBC日本代表候補として情報収集に全力を注ぐ。9日、西武第2球場で自主トレを公開した。代表経験が浅いだけに、来月の宮崎合宿では選手交流が大きなテーマになる。「知り合いが多い涌井さんに間に入ってもらって、いろいろ紹介してもらおうと思ってます」と代表でも顔の広いチーム先輩の涌井秀章投手(26)に仲介役を依頼する考えを明かした。

 コミュニケーションだけでなく、投手の力を引き出すには性格分析も欠かせない。人間観察が得意で「私生活で感じる部分は大事。いろんなことが見える」とグラウンド外にも目を光らせる。また、以前から参考にするのが血液型。今回の投手陣はB型が今村、O型が摂津、AB型が能見で、それ以外の12人がA型。西武の主力投手もA型が多く「A型はきちょうめんなので、捕手も徹底的にきちょうめんになればいい」とリードに生かすつもりだ。

 歴代捕手から、着々と情報を聞き出している。11月のキューバ強化試合では、引退した前阪神の城島健司氏から「フェンス際で失速した打球がアメリカではホームランになる」と準決勝以降の舞台となる米国会場の特徴を教わった。主将阿部(巨人)からは、すべりやすいWBC使用球の対策を伝授された。あらゆるアンテナを広げて情報を集め「自分のできることを一生懸命やって、世界一になりたい」という夢をかなえる。