DeNA中村紀洋内野手(39)が筒香に“宣戦布告”した。「打倒筒香に燃えます」「筒香君に負けないように頑張ります」「守備はまだまだ筒香君に負けない」。今季三塁のポジションを争う18歳下のライバルを3度名指しし、闘争心をむき出しにした。

 今季は残り32本の2000安打と、あと10本に迫る400本塁打のW達成がかかる。気負いはないが「レギュラーをとらないとそういう数字も見えてこない。(数字より)レギュラーをとることの方が難しいから。何とか三塁で出たい」と、強い決意を示した。

 三塁へのこだわりには、昨季悩まされた左膝痛への負担軽減の意味もある。一塁は送球捕球時に常に同じ体勢をとることから、見た目以上の負荷が膝へかかる。「ブランコにはパワーで負けるからね」と冗談っぽく笑い、一塁起用が濃厚な新助っ人に白旗を上げたが、裏には最も注意を払うケガへのケアがあった。

 現在自主トレを行うのは兵庫・西宮市内のバッティングセンター。所属先が決まらなかった11年冬、1人黙々と打ち込んだ場所でもある。「お世話になっているから、2000本を打てれば恩返しになると思う」。今年で40歳。感謝の思いを届けるためにも、全力でレギュラーを奪い取る。【佐竹実】