優勝しなくていいんです!?

 ロッテ伊東勤監督(50)が21日、就任あいさつのため千葉県庁を表敬訪問。就任1年目のV争いを約束したが、森田健作知事から「1発目からなんとかしようなんてダメだよ。1年目は希望を持たせて3位、2年目で優勝争いして、3年目で優勝。ね!」と“3年計画”のススメを説かれた。

 知事はこの後も「社長、2年目は監督にボーナスあげてね」「高校野球みたいな『イチかバチか、打てー』っていうハラハラした試合も見たいな」とモリケン節をさく裂。伊東監督も「ありがたい。冷静に考えればおっしゃるとおり」と勢いに押し切られ、知事へ贈るサイン入りユニホームに「三年計画」と書き込んでしまった。

 とはいえ、2年連続Bクラスからの立て直しを託されての就任だ。知事の発言も、監督業の重圧を思いやっての言葉と理解している。「それに甘んじることなく、毎年勝負していきたい」と引き締め、期待する選手に唐川、植松らを指名。大松4番プランなど、開幕への青写真を描いた。「もちろん、最後の最後まで優勝争いできるようにやっていきたい」。頂点に立ってこそ、熱き指揮官も森田氏主演ドラマさながらに?

 “おれは男だ!”と胸を張れるというものだ。【鎌田良美】