侍ジャパン代表候補のソフトバンク松田宣浩内野手(29)が22日、WBCでも「ケンケン打法」で安打量産する考えを明かした。空振りやファウル直後に右足1本でケンケンしながら回転するが、これは好調のバロメーター。「軸足に体重を乗せることを意識するためにやっている。バットを振った後も、それをしたらバランスがいい」。決して受け狙いのパフォーマンスではないと強調した。

 始めたのは約2年前。結果が良くなったため、継続したという。ネクストサークルでは、ケンケンしながらクルクルクルと回ること3度。流れのままバットを一振りして打席に向かう。そしてまたケンケン。「特にファウルチップとか、打球が真後ろに飛んでケンケンした時は調子がいい。WBCでも出るくらい調子を上げないといけない」。

 WBCでは三塁のライバルに巨人村田や阪神鳥谷がいるが、狙うのはフル出場。「そのつもりでやっている。常に水準より上の数字を出したら、代えられることはない」。卓球の福原愛は好調時に「サー!」の声を連発。松田も打席でケンケン連発なら、好結果を期待できる。

 この日は都内でスポーツブランド「アンダーアーマー」の関連イベントに出席。ファッションショーの最後に新垣、巨人沢村らと登場後「ステージで(ケンケンを)やろうと思ったけど忘れちゃった」と舌を出した。日の丸のユニホーム姿でも、ケンケンが見られるか注目だ。【大池和幸】