右肩痛で調整が遅れている日本ハム斎藤佑樹投手(24)が、電撃トレードの余波を受ける?

 24日、栗山英樹監督(51)が千葉市内で行われた日本ハムグループの商品展示会に出席。前日23日に発表されたオリックスとの大型トレードで獲得した木佐貫の開幕ローテ入りを示唆し「冷静に考えた時に(ローテは)固まっている。斎藤のチャンスは少ない」と、昨年開幕投手を務めた斎藤の“ローテ落ち”の可能性をにおわせた。

 木佐貫の獲得で、手薄だった先発陣に一定のメドが立った。栗山監督は「イニングも投げられ、1年間、安定して投げられる投手。ローテの真ん中ぐらいで投げてくれると助かる」と木佐貫を評価。斎藤同様に故障で調整遅れが心配されている吉川とケッペルだが、開幕に照準を合わせた場合、現段階で問題はないと思われる。この3人に、開幕投手候補筆頭の武田勝、ウルフを加えて先発5人はほぼ確定。斎藤は、昨季終盤に優勝争いを支えた中村、谷元らと、残り1枠を争うことになりそうだ。

 この日、若手育成の手腕を買われて、2年契約満了を待たずに14年シーズンまでの契約延長が発表された栗山監督は「(斎藤)佑樹をなんとかするのが、俺の使命だと思っている」と自分自身に言い聞かせた。スーパールーキー大谷の開幕スタメンの可能性が広がる一方で、かつての黄金ルーキー佑ちゃんは、3年目で初めて開幕ローテ落ちのピンチを迎えている。【中島宙恵】