侍は目が命!

 WBC日本代表候補の巨人村田修一内野手(32)が24日、「目のトレーニングの機械を宮崎に持っていく。目は大事ですから」と、宮崎キャンプに動体視力を鍛える“秘密兵器”を持参することを明かした。

 その秘密兵器とは「パワー3Dビジュアルトレーニングシステム」というパソコン型の機械。3D映像の物体の動きを目で追うことで動体視力が鍛えられ、目の疲労を取り除く機能もあるという。視力のコンディション調整を可能にする1台80万円の優れ物だ。

 購入したのは昨季後半で、ちょうどリーグ優勝を果たした昨年9月21日に自宅に届いたという。購入の理由は自分のためでもあるが、長男の閏哉(じゅんや)君(6)のためでもあった。「息子と家で一緒にやっています。未熟児だったので左右の視力が違う。だけど、それをやるとそろってくるというので」。自宅にいる時は1日、5~10分間、親子でトレーニングに励んでいるという。

 WBCを控え、世界舞台では「目力」がカギを握る。「打てるボールは積極的に打つ。国際試合では特に外角が重要になる」。外角は国際試合の方がストライクゾーンが広く、外角球を見極められれば攻略に大きく近づく。

 2月1日のキャンプインに向けて自主トレ時のロングティーで使用した市販の98センチ、1300グラムの長尺バットも、村田モデルのグリップに替えて用意した。「初日から柵越えを見せられると思う。今までキャンプ開始は60~70%の状態で野球ができればと考えていたが、今回は80~90%で入れれば」。村田の目は、日本一連覇、WBC3連覇へと向けられている。【広重竜太郎】