ソフトバンクの新守護神候補、五十嵐亮太投手(33)が「米国みやげ」の決め球でWBC日本代表候補の本多をうならせた。フリー打撃に初登板。左打者の外角から入ってくるカットボールで空振りを奪った。「あれを投げれば、それからのツーシームが生きてくる」。カットボールは米国2年目の途中にマスターし、日本に持ち帰った。ヤクルト時代にはなかった球だ。

 DeNAから移籍の吉村と本多の2人に対し54球を投じた。安打性の当たりはわずか2本に抑え込んだ。ただ26球がボールと制球を乱した。「マウンドをうまく使えなかった。軟らかいので調整が必要。打撃投手は球数も投げないといけないので、1球1球の丁寧さに欠けた」と反省した。

 審判が捕手の後ろについたことで日米のストライクゾーンも確かめた。「違いはない」と認識した。明日9日からの第3クールはシート打撃に登板予定。「次はもっと質の高いボールをコントロール良く投げたい」と、パフォーマンスの向上を誓った。