西武菊池雄星投手(21)が、今日10日に今季初めての試合形式となる紅白戦で“開幕投手”を務める。3イニングを投げる予定で「打者の反応を見たい。もちろん結果も出さないといけない。しっかり課題をもって次につなげたい」と話した。

 登板を控え、休日返上で練習。紅白戦で投げ合う野上と汗を流した。昨季は菊池が4勝、野上が8勝と頭角を現し、開幕ローテ入りを争う。ライバル意識は「ない」と口をそろえたが、携帯の写メールでは火花を散らしていた。1月に菊池が石井らとハワイで自主トレしていた時のこと。熊本の温泉で練習していた野上は「ハワイからみんなで船に乗っている写真が届いたので、悔しいから近くにあったトラクターに乗って写真を返信しました」とやり返した。高校時代は、ともに選抜甲子園で準優勝投手。選抜ならぬ“先発切符”をかけた春の熱い戦いが始まる。