エッ、1日で600球!?

 中日の7年目清水昭信投手(29)が11日、2軍の読谷球場ブルペンで何と600球の投げ込みを敢行した。約2時間半、ブルペンにこもって投げ続けた。

 「1000球投げようと思ったんですが無理でした。1日600球は野球人生で初めてです。でも、500球から600球の間が一番いいボールがいきました」

 通常、キャンプの約1カ月間で、よく投げても1人通算2000球がメド。極限状態で、何かをつかんだようだ。

 復活への強い思いで背水の“荒行”に臨んだ。10年には中継ぎで44試合に登板したが、ここ2年は故障もあり1軍登板なし。その間に若手も台頭。今年も2軍スタートと立場は厳しい。「このままでは終われない」と一念発起。見守った高橋2軍投手コーチも「今の状態を打開したいという彼の思い。投手コーチとして、見ていて手応えも感じた。ボールが変わったよ」と期待を寄せた。

 さすがに600球の捕球は捕手への負担が大きいため、捕手役は構えただけで、ミットの前にネットを置いて行った。捕手役は交代したが、投げ続けた清水。球団広報にうながされ、ようやくランチを口にしたのは午後3時30分だった…。【八反誠】