先発鶴と抑え鶴の二刀流!?

 先発ローテーション争いに参戦している阪神鶴直人投手(25)が21日、ロッテ戦の8、9回を打者6人斬りの完全投球と好投した。中西投手コーチは「二刀流でどちらでも行けるように。先発でも、中継ぎでも」と引き続き先発を念頭に、中継ぎ復帰の可能性を明かした。

 ストレートに力がこもる。球が浮き、甘く入っても打球を詰まらせる。8回2死からはサブローをフォークで空振り三振。「低めのフォークで、1球で仕留められたのが収穫。良かったです」と話した。

 昨年は中継ぎとしてブレーク。場面を問わず、ロングリリーフもこなした。1年間1軍に居続け、43試合、防御率1・89を記録。先発に挑戦する今季はキャンプ初日から「秋はノースローだったのに、あれだけ投げられる」と中西コーチが評価していた。実戦初登板だった16日中日戦でも2回無失点。抜群の安定ぶりに、狭き門の先発だけでなく「二刀流」プランが持ち上がった。

 鶴は「アピールする立場は変わらない」と持ち場は問わない構え。1軍戦力として2シーズン目を迎えそうだ。