日本ハム栗山英樹監督(51)が2月28日、激辛の自己採点で沖縄・名護キャンプを打ち上げた。この1カ月を振り返り、自身の評価を問われると「う~ん、マイナス10点。悔しいね」と自身にダメ出し。監督就任1年目だった昨年も「0点」と厳しかったが、さらに下回った。

 若手野手のアピール不足を、自らの責任とした。「俺が必死になっている姿勢を見せて空気感を作りたかったけど、必死さが漂っていなかったかな、と」。昨年までの主力だった田中と糸井が抜け、二塁と右翼はレギュラー不在となった。空いたポジションを狙って競争は激化した。ただ、キャンプ中の実戦で目立った結果を残した選手がおらず、指揮官はグラウンド上でもチームづくりに頭を悩ました。その姿が悪影響を及ぼしたと推察し、低評価を下した。

 開幕まで、あと1カ月。「本当に(若手野手に)出てきてほしかった。でも、これが現実」と、大きな穴はキャンプ前と変わらず埋まっていない。「努力するのは当たり前の世界。努力して結果を残さないと」。栗山監督は、仕切り直しとなる3月のオープン戦で新たな主力候補の台頭を期待していた。【木下大輔】