中日谷繁元信捕手(42)が「世界の王」を超え、セ・リーグトップに立つ。通算2000安打まであと31本の正捕手が、プロ25年目のシーズン開幕を迎える。開幕戦に出場しなかったのは89、93年の2度だけで、23度目の出場は野村(西武)24度に次ぎ、張本(ロッテ)に並ぶ2位。開幕スタメンは20年連続22度目となる。

 実働25年も、セ・リーグ野手最年長。通算試合数は、歴代3位の2770試合。歴代1位野村の3017試合には及ばないが、2位王まであと61試合。順調にいけば超えられる。

 出れば記録がついてくる。メモリアルな開幕を前に、野球職人の考えはブレない。ナゴヤドームでの練習を終え「いつもと一緒です。優勝したいという目標でやっている。優勝したいという気持ちをしっかり持っていきたい」と冷静に話した。42歳谷繁が今年も竜を引っ張る。【桝井聡】