教えて、マエケンさん!

 初登板の3月31日ヤクルト戦(神宮)から一夜明けた、阪神ドラフト1位の藤浪晋太郎投手(18)は1日、鳴尾浜での練習に参加した。次回登板予定の7日は広島と初対戦。エース前田健は6日に登板するため、今回はニアミスとなるが、将来的な対戦を熱望した。

 藤浪

 目標とする選手。(対戦する機会があれば)勝ち負けに関しては厳しくなる。簡単なゲームではないですけど、すごく光栄なことなので、胸を借りる気持ちで頑張りたいと思います。

 勉強家・晋ちゃんにとって、同じ大阪出身の本格派右腕は大の憧れ。中学時代の「泉北ボーイズ」にかつて前田健を指導したコーチがいたため、強く意識していた。投手同士でのマウンドでの投げ合いはもちろん、打者としての対戦にも思いをはせた。「ボールのキレや、微妙なコントロールを見てみたい。全球種見てみたいですけど…。勝負事なので、お願いはできないですが」。10年交流戦で当時日本ハムのダルビッシュと対戦した前田健のように、打席の中からその生きる教材を目の当たりにし「技」を習いたいという考えだ。

 6回2失点で黒星を喫した初登板から一夜明け「そんなに(体調は)変わらないです。体の張りもない。ぐっすり眠れました」と元気いっぱい。先発ローテを守り続ければマエケンとの対戦、そして“勉強”の機会はいつか必ず訪れる-。次回こそプロ1勝をつかみ取る。【山本大地】