<広島6-1阪神>◇7日◇マツダスタジアム

 睡魔が襲ってくるのか、デーゲームでまたまた虎打線が眠ってしまった。4番マートン、新井を6番で今季初スタメンと新オーダーで臨んだが、広島投手陣にひねられ、完封負けを阻止するのがやっと。これで昼間は3試合で1得点だけ。連勝にも失敗。でも大丈夫や!

 明日9日から聖地甲子園での巨人3連戦は、ナイターや!

 太陽がまぶしいぜ…。今年の虎は、昼間に目を閉じてしまう。広島の冷え切った気候に合わせるかのように、阪神打線がまたもや寒い内容だった。西岡の3本を含め、わずか4安打。日高の本塁打で一矢報いるのがやっとだった。既に3度喫している完封負けを防ぐのが精いっぱい。指揮官は首をひねりっ放しだった。

 和田監督

 打つ方がね。ずっと悪いわけじゃないけど、続いてこない。もう1つはデーゲームになると、動きがなさ過ぎる。点が取れなさ過ぎる。試合への入っていき方とか、何でこの状態なのかを考えないといけない。少しでも早く流れが良くなるようにね。

 デーゲームは、2試合連続無得点だった3月30、31日のヤクルト戦(神宮)に続く3試合目だ。27イニングで奪ったのは、わずか1点だけ。3戦合計94打数14安打で、打率は1割4分9厘しかない。もちろん相手投手の調子も関わってくるが、ナイター5試合の打率2割7分1厘に比べると、悪さが目立つ。首脳陣は試合後、練習開始時間の変更などの検討に入った。

 新オーダーで臨んだが、実らなかった。今季すべての対外試合で4番を打っていた新井良が、左太もも裏を痛めて離脱。「主砲」は、通算10度目の4番となったマートンが務めた。6番一塁には、今季初めてスタメンに入った新井。期待された2人は、ともに音無しに終わった。打順への意識を聞かれると、マートンは「特に」と首を振り、新井は「特にない」と厳しい表情だった。

 聖地が空気を変えてくれるのか。明日9日からは、今季初めて甲子園で戦う。借金2を背負って迎えるのは、72年ぶりの開幕7連勝を飾り、勢いづく宿敵巨人だ。元監督の星野仙一氏(現楽天監督)が「ビタミン剤」と形容した伝統の一戦。和田監督は「そこをやっつけていかないと上には行けない」と力を込めた。今は夜行性だっていい。ビタミンで栄養補給しないと、眠りから覚められなくなる。【近間康隆】

 ▼阪神は今季デーゲームで3戦全敗。3月30、31日ヤクルト戦で連続完封負けし、7日広島戦8回に日高の本塁打で1得点するまで、25イニング無得点を続けた。阪神は昨季もデーゲームで12勝18敗3分け、勝率4割と苦戦。4月1日DeNA戦から同21日DeNA戦までデーゲームで5連敗しており、2年続けて春先の昼間に苦しんでいる。