日本ハム中田翔内野手がおとこ気あふれる「24歳の誓い」を立てた。22日、誕生日を迎えた若き主砲は「大人としても、しっかりしていきたい」と“大人宣言”。チーム内では中堅の部類になり、「背中で示していきたい」と、後輩を引っぱる意気込みを見せた。この日、今日23日からのソフトバンク3連戦(ヤフオクドーム)に備えて空路で福岡に移動。波に乗りきれないチームの現状打破へ、中心選手としての自覚を新たにした。

 中田が物欲しそうに稲葉を見つめた。新千歳空港で顔を合わせると、誕生日プレゼントをねだった。結局何ももらえなかったが、祝福されると笑顔が広がった。ちゃめっ気たっぷりな若き主砲も1つ年齢を重ねた。24歳の抱負は「選手としても、大人としても、しっかりしていきたい」。自由奔放なキャラクターから、チームをけん引する大人への脱皮を宣言した。

 先頭に立って後輩を引っぱる。今季、年下の選手が1軍に多く同行している。ルーキー大谷や、西川らが一緒にスタメン出場する機会も増えた。「(年齢が)下の子らもいる。引っぱっていくために、背中で示していかないといけない」。勝利に向かって献身的にプレーする姿を、見てもらいたい気持ちが強い。

 中田も先輩を見て、学んできた。試合へ向け取り組む姿勢、劣勢でもあきらめない気持ち。一緒にプレーする中で、いろんなことを感じ取ってきた。「稲葉さんとか先輩もいますし、一生懸命、追いかけたい」。さらなる成長のためにも、貪欲(どんよく)に勉強する姿勢は変わらない。

 栗山監督も大きな期待を寄せる。「責任とか、あると思う。勝たせられない歯がゆさも。自分で期するものがあれば、うれしい」と、苦しいチーム状況を打開する活躍を願う。チームは楽天と並んで最下位で借金4。3カード連続負け越し中と元気がない。「自覚を持って、しっかりやっていきたい」。また1つ大人になった中田が、チームに活気と勢いを与える。【木下大輔】