<中日2-1オリックス>◇6日◇ナゴヤドーム

 ナゴヤの呪い、なのか。オリックスが2夜連続の逆転負けで、交流戦初の連敗を喫した。先発井川慶投手(33)は阪神時代、ナゴヤドームで2勝10敗、6連敗中と、のろいのど真ん中にいた。森脇監督も「いつもゲームのなかで教わっているけど、この2試合は特にね」とナゴヤの夜を嘆くしかなかった。

 左腕は03年7月27日以来の同ドーム白星を目指し懸命に腕を振った。「直球も回を追うごとに少しずつよくなった。しのいだ感じ」と話すように、再三のピンチで粘りに粘った。6回6安打無失点の粘投だった。

 それでも呪縛は解けなかった。7回に井川の代打、高橋信の先制打で、一時は白星の権利を手にした。だが直後に比嘉が痛恨の逆転弾を許した。「昨日のリプレーを見ているようだ。競ったゲームのなかで絶対に出してはいかん答えを出している」と指揮官。重苦しい名古屋を離れ、次カードDeNA戦の横浜で深呼吸したい。【池本泰尚】