右肩関節唇損傷のため2軍調整中の日本ハム斎藤佑樹投手(25)が、調整のギアを1段階上げた。25日、千葉・鎌ケ谷のブルペンで故障後最多となる100球を投げ込んだ。復帰登板となった22日のフューチャーズ戦後も患部の状態に異常はなかった。実戦復帰できたことで「1つ、スイッチが入った」と、気合十分の投球を披露。球の強度やキレを戻すための投げ込みを、問題なくクリアした。

 実戦を経て、さらに右腕の振りに鋭さが増した。見守った加藤2軍投手コーチも「試合で投げて、いい方向に転がっている」と目を細めた。アクシデントがなければ、次回は中7日で30日のイースタン・リーグ、ロッテ戦(鎌ケ谷)で登板することが決定。中継ぎで前回同様に2イニングを投げる見込みだ。「まだまだです」と気を引き締めたが、完全復活へ向けて着実に前進している。