<ロッテ3-4日本ハム>◇1日◇QVCマリン

 投手としての吉報を、打者では生かせなかった。日本ハム大谷翔平投手(19)が、初対戦のロッテ唐川に屈した。3回の第1打席は遊ゴロ。リベンジの思いも重なり、テンション十分で臨んだ4回だ。2点差を追いつき、なおも2死一、二塁の勝ち越しのチャンス。初球スローカーブで意表を突かれ、最後はスライダーで空振り三振に倒れた。珍しく少しだけいらだち、バットで軽く地面を小突いた。6回2死二塁ではロッテが対策で左腕の服部を投入し、代打に二岡を送られて途中交代した。

 球宴明けから、大谷を含めて8人の先発投手をこの日までに起用。6日西武戦からの6連戦での6枚の先発陣の見極めが、この日で完了した。7月30日ロッテ戦で4回5失点KOされたが、その枠に滑り込んだ。次回先発は登板間隔中10日で10日ロッテ戦(札幌ドーム)が濃厚。投手として発奮材料もあったが、打者では空回りした。「また登板の機会が来るかは分からないけど、機会が来た時に期待に応えられるようにしたい」。二刀流ならではの多忙な夏を、乗り切っていく。