頼りになるベテランが、戦力に加わった。開幕から2軍調整を続けてきた西武西口文也投手(40)が1日、1軍に合流した。一部のレギュラー選手を除き、ソフトバンクの2軍施設で行われた全体練習に参加。ダッシュ、ウエートトレーニングなどで汗を流した。6日の日本ハム戦(西武ドーム)で、今季初先発するとみられ、プロ19年目の生え抜き右腕が、チームを再加速させる役目を担うことになりそうだ。

 今季、先発を務めた投手で最年長は岸、牧田の28歳。9勝の菊池を筆頭に、若手で構成され、上位をキープした。ただ、シーズン終盤のヤマ場とみられる9月を戦う上で、ベテランの経験は必要不可欠。渡辺監督は「先発が必要なので、上げてくれと言った」と説明したが、西口本人も昇格の意味を理解する。「この先、1戦1戦が大事になる」。ベテランと若手の融合で逆転優勝を目指す。【久保賢吾】