シーズン終盤を迎えた日本ハム大谷翔平投手(19)に、投打「二刀流」両立ローテが組まれることになりそうだ。チームは15日、明日17日からのソフトバンク戦に向け、北海道・帯広へ移動した。栗山英樹監督(52)は、投手・大谷の今後の起用について「1週間に1回(中6日)というローテーションではなく、中7日とか…。それは感覚的なもの。中10日ならいけるんじゃないかっていうのはある」と野手併用も考慮し、登板間隔にゆとりを持たせながら先発ローテに組み込む考えを明かした。

 起用法を模索し続けてきた「二刀流」挑戦に、ひとつの道筋がついた。残り43試合。戦力として、また大谷本人のステップとして、最良のプランがゆとりローテだ。前日14日までのオリックス2連戦は中継ぎとしてブルペン待機し、明日からのソフトバンク戦では野手での出場が見込まれている。

 だが、先発登板が濃厚な23日オリックス戦(京セラドーム大阪)以降は、中10日ほどの一定の間隔をキープしてローテ入りし、その合間で野手として出場することになる。成長の過程として、現在は投手に重点を置いており、まずは先発登板のサイクルをしっかりと確立する。

 生まれて初めて帯広の地を踏んだ大谷は「シーズン中にもなかなか来ないので、できれば勝って、いい試合をしたい」と今季最後の道内地方開催に意気込んだ。自身の今後の起用法については「言われたところで仕事ができればいいです。チームとしても個人的にも、いい形で(シーズンを)終われればいい」と見据えていた。【本間翼】