<西武2-5ソフトバンク>◇25日◇西武ドーム

 ソフトバンクの「カピバラ男」エディソン・バリオス投手(24)が5回2失点で2連勝。育成出身で初登板初勝利から連勝は史上初の快挙となった。「連勝できたのはうれしい」と笑った。

 2度目の先発は得意のスライダーが決まらず苦しんだ。「今日はよくなかった。それでも、ほかの球種で抑えることができた」。5回無死一塁から渡辺の内角低めにチェンジアップを投げ三ゴロ併殺に打ち取った。高山投手コーチは「全体的に球が高かった。でも、しっかり内角をつけた」と攻める姿勢を評価した。

 ベネズエラ出身で母国でカピバラを食べていたことに注目が集まるが、真面目な男だ。育成時代、西戸崎合宿所で寮生の若手選手から熱心に日本語を学んだ。この日、帰りのバスまでの西武ドームの長い階段を上りきると「あー、しんどい」と自然と言葉が出てきた。野球に対しても同じだ。高山コーチは「学ぶ姿勢がある。伸びしろがある。次も任せたい」と、次回も先発起用することを明言した。「次は6回まで投げたい」とやる気満々の背番号「7」が、苦しい先発事情を解消しそうな勢いだ。【石橋隆雄】

 ▼バリオスが1軍公式戦初登板の18日・日本ハム戦(帯広)から2連勝。育成選手から支配下登録された投手が初登板から2試合連続勝利は、史上初となった。