阪神の編成会議が27日、都内で行われ、新外国人選手を中心に来季の構想が話し合われた。課題の抑え候補は韓国のセーブ王、サムスン呉昇桓投手(31)に一本化した。

 阪神が来季の守護神候補として、韓国サムスンの呉昇桓を獲得する方針を固めたことがこの日、分かった。リリーフ強化は、今オフの補強の最優先事項に挙がっている。中村勝広GMが米国で視察した結果もすり合わせ、同投手の評価が最も高かった模様だ。シーズン終了後に獲得交渉に臨む方向だ。

 昨オフに絶対的守護神の藤川がメジャーに移籍し、開幕当初は久保が新ストッパーを務めた。しかし不安定な投球が目立ち、現在は福原がその役割を担っている。来季に向け、必勝パターンを確立することが急務。最適の人材として、呉昇桓の調査を継続してきた。

 渉外担当だけでなく、木戸、嶌村両GM補佐も韓国視察で確認済み。最速157キロの直球を武器に韓国球界で5度のセーブ王を獲得するなど実績は抜群の右腕だ。球団関係者は「力のある投球スタイルは申し分ない。経験も豊富だ。韓国内では、藤川球児並みに人気があるのも、魅力的だ」と話す。韓国の剛腕獲得に全力を尽くす。

 ◆呉昇桓(オ・スンファン)1982年7月15日、韓国生まれ。04年ドラフトでサムスン入団。05年に新人王を獲得し、5度のセーブ王に輝いた。WBCは3大会連続で韓国代表に選ばれた。178センチ、92キロ。右投げ右打ち。