<ヤクルト6-7中日>◇29日◇神宮

 中日川上憲伸投手(38)は6回2失点と粘りの投球をみせた。右肩の故障などで大きく出遅れ、今季2試合目。初勝利を挙げた前回に続く好投だ。

 1回に失点し、0-1の6回には暴投で2点目を失った。「6回、せっかく2死まできたのに、あの暴投がもったいないところでした」と反省したが、同時に「試合はつくれたと思います」。課題とともに、さらなる手応えを得た。

 展開次第では勝利投手となる可能性もあったが、勝ち負けはつかなかった。ただ右肩の不安を払拭(ふっしょく)するような内容が復帰から2試合続いた。

 進退のかかった登板が続く中、何度も修羅場をくぐり抜けてきたベテランが底力を発揮する。今中投手コーチは次回登板について「考える」とし、引き続き先発するチャンスが残った。