「サンデー晋吾」の愛称で親しまれたロッテ小野晋吾投手(38)が、今季限りで現役を引退することが18日、分かった。この日までに球団と話し合いを持ち、結論に至ったという。イースタン・リーグ楽天戦(天童)から帰京し「今シーズン、ここまで1軍の戦力になっていないこと。それに、肩づくりの面で、毎年きつい。肉体的な苦労を考え合わせ、現役引退を決意しました」と説明した。

 日本一になった05年に10勝をマークし、チームに貢献したのはもちろん、それ以前の低迷期を支えた功労者だ。00年、日曜日に9連勝し「サンデー晋吾」と呼ばれ、ファンに愛された。プロ20年目の今季は1軍登板はなく、2軍で13試合に登板して0勝2敗、防御率5・18。この日は、山形・天童での2軍戦に3番手で登板。1回を打者3人、無安打1三振無失点に抑えた。「今シーズンをまっとうしたい。今はそれだけを考えて、練習してます。1軍の戦力になりたいんです」と、訴えるように話した。優勝争いを繰り広げる1軍の「力になりたい」と、黙々と練習を行っている。

 球団関係者によると、近日中に引退会見を行う予定だが、引退試合などは未定。それでも、CSも含めれば、背番号「29」が1軍マウンドに上がるチャンスは残っており、完全燃焼するまで闘志は衰えていない。