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栗山ハム連覇完全消滅「一生忘れない」

連勝できずグラウンドに一礼して引き揚げる栗山監督(撮影・黒川智章)
連勝できずグラウンドに一礼して引き揚げる栗山監督(撮影・黒川智章)

<西武5-1日本ハム>◇19日◇西武ドーム

 日本ハムの優勝が消滅した。先発ウルフが踏ん張れず、5回途中5失点でノックアウト。打線も西武先発の牧田に6安打1点に抑えられ、完敗した。楽天が勝ったため、残り試合で日本ハムが全勝し、楽天が全敗しても勝率では上回ることはできず、かすかに残っていた連覇の可能性が完全に無くなった。

 下唇を突き出し、視線を宙にさまよわせた。栗山英樹監督(52)は大きく息を吐き出し、もう取り返しがつかない正念場を振り返った。「オレは一生忘れない。選手たちにも忘れてほしくない」。数々の敗戦の弁に「一生忘れない」と付け加えていった。西武3連戦で1勝2敗に終わった。前カードの3位ソフトバンクを含め、大勝負の敵地6連戦で1勝5敗と大きく負け越した。パ連覇の可能性も完全消滅。終戦ムードが本格化した。

 信念の用兵も、また裏目に出た。プロ入り初の2番に近藤を起用。機能せず、つながりが欠けた打線にカンフル剤を注入した。1回無死一塁では強攻策で、不運な一直併殺。3回1死一、三塁でも二ゴロ併殺と完敗のキーマンになった。3番には初のDHで大谷を起用する積極編成も実らず。栗山監督は、いつものように自分を責めた。「オレが悪いんだよね」。珍しく舌打ちも出た。

 野望は今季14試合を残し、ついえた。06、07年以来の球団史上2度目のリーグ連覇がかかった1年。昨季までの打線の看板だった田中が米ジャイアンツへ移籍。糸井が年明けの1月にトレードで去った。3割打者2人を欠き、大きく戦力ダウン。穴を補い、逆にプラスに転じようと開幕からコツコツと手を打ってきた。若手の抜てき&ベテランの融合。投打で新チーム移行を試みたが機能しないままこの日、ケジメを迎えてしまった。

 2試合連続でアブレイユに代わり、4番で抜てきの陽岱鋼は言った。「しょうがないですし、気持ちを切り替えるしかない」。栗山監督の自問自答モードにも、拍車がかかった。「何かが足りない。それはオレの日常生活かもしれないし、何か…。野球の神様に試されている」。躍進を遂げてきた札幌ドームへの本拠地移転から、数えて10年目の今季。栄光の過去を振り返り、現実から目をそむけたい秋が来る。【高山通史】

 ▼日本ハムが敗れ、楽天が勝ったため、日本ハムの優勝の可能性がなくなった。日本ハムは残り14試合で全勝した場合、74勝68敗2分けで勝率5割2分1厘。楽天が残り16試合で全敗した場合、75勝67敗2分けで勝率が5割2分8厘。楽天の勝率を上回ることができなくなった。

 [2013年9月20日10時49分 紙面から]

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