ソフトバンク田上秀則捕手(33)が9日、今季限りでの現役引退を発表した。ヤフオクドーム内の球団事務所を訪れ、申し出た。「打つことはまだまだできるけど、守ったり走ったりは正直限界。これ以上望めないかなと」。11年に手術した左肩、膝の状態が悪く、決断した。

 02年に九共大から中日入団。05年秋に入団テストをへて、ソフトバンク移籍。09年には26本塁打でベストナインを受賞。「王会長(当時監督)に拾ってもらい、8年間もやらせていただき、感謝の思いでいっぱいです」と笑顔で振り返った。

 ここ3年で1軍出場は30試合。ただ6日のヤクルトとのファーム選手権(宮崎)では8回に決勝2ランを放って、MVP。変わらない勝負強さを発揮した。「2軍だけど公式戦最後になると思って入った打席でホームラン。1軍で50本くらい打って、サヨナラヒットも打ったけど、最後のホームランが一番うれしかった」。現役終盤を主に代打で生きた田上らしいピリオドだった。

 通算成績は470試合で打率2割4分7厘、50本塁打。今後は未定となっている。

 ◆田上秀則(たのうえ・ひでのり)1980年(昭55)3月20日、大阪市生まれ。大産大付-九共大。大学では4年秋にシーズン9本塁打のリーグ新記録。01年ドラフト3巡目で中日入団。05年オフ、ソフトバンクにテスト入団。右投げ右打ち。177センチ、85キロ。